“のうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濃厚78.6%
濃羮7.1%
能高7.1%
農攻7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、まぐろの脂肪がすこぶる濃厚のうこうでありながら、少しも後口あとくちに残らぬという特徴があって、まさに東京名物として錦上きんじょうはなを添えている。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
すっぽんの濃羮のうこうは、昔から美食の粋として推されている。ところが、私の少年のときの思い出は、大しておいしいものではなかった。私が十二、三歳の頃であったであろうと思う。
すっぽん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
脚もとはるか低くには濁水渓の源流が岩石の間に水しぶきをたてながら流れており、渓谷の周囲には能高のうこう、合歓、次高、北トウガン等の山々がうっすらと木の葉の色に重なりあってそびえている。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
麦秋むぎあきである。「富士一つうづみ残して青葉あをばかな」其青葉の青闇あおぐらい間々を、れた麦が一面日のの様に明るくする。陽暦六月は「農攻のうこう五月ごげつ急於弦げんよりもきゅうなり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)