“にしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二朱50.0%
丹朱16.7%
弐朱16.7%
貳朱16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は今こそ借金を払ったあとでなけなしの金を何でも二朱にしゅ一歩いちぶ出して、そのセメンシーナをかって母に服用させて、れがいたのか何かわからぬ、田舎いなか医者の言うことももとより信ずるに足らず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
上野の堂坊のいらかが、冬がすみのかなたに、灰黒く煙って、楼閣の丹朱にしゅが、黒ずんだ緑の間に、ひっそりと沈んで見える、谷中やなかの林間だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
例えばその時に浴衣一枚を質に入れゝば弐朱にしゅ貸して呉れる、これを手離して売ると云えば弐朱と弐百文になるから売ることにするとうような経済法にして、また私は写本で銭を取ることもしない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その上に新書生が入門するとき先生束脩そくしゅうを納めて同時に塾長へもきん貳朱にしゅを[#「貳朱を」は底本では「※朱を」]ていすと規則があるから、一箇月に入門生が三人あれば塾長には一分いちぶ二朱の収入
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)