“なたねあぶら”の漢字の書き方と例文
語句割合
菜種油100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお何か事のある時分には一万あるいは十万の燈明を上げることがある。それらはみな高価のバタで上げますので、チベットでは菜種油なたねあぶらで燈明を上げるということはほとんどないです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
すゝつた佛壇ぶつだん菜種油なたねあぶらあかりはとほくにからでもひかつてるやうにぽつちりとかすかにえた。おふくろのよりも白木しらきまゝのおしな位牌ゐはいこゝろからの線香せんかうけぶりなびいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その他いろいろの飾物があるのみならず、本堂の中には三千五千のバタの燈明がとぼって居るです。バタの光というものは菜種油なたねあぶらの光よりも非常に白く、ちょっとガスの火に似て余程明るいです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)