“なこうどぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲人口37.5%
媒人口25.0%
媒妁口12.5%
仲媒口6.3%
周旋口6.3%
媒介口6.3%
媒口6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと/\塚本の仲人口なこうどぐちに乗せられて嫁に行つたのが不覚だつたので、今更あんな怠け者の、意気地なしの、働きのない男なんぞに、捨てられた方が仕合はせだつたかも知れないのだが
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
おらア飛んだ者を背負い込んじゃったい。全体和泉屋も和泉屋じゃねえか。友達がいに、少しは何とか目口の明いた女房を世話しるがいいや。媒人口なこうどぐちばかり利きあがって……これじゃ人の足元を
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
若い同士の秘密を知らない甲州屋では、今度ある媒妁口なこうどぐちに乗せられて、倉田屋の話は忘れたように、よそから藤太郎の嫁をもらうことになった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
知っていることは、その仲媒口なこうどぐちによっての誇張された神尾家のうわさのみでありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
米もそんなとこへ貰われて行けば僥倖しあわせというもんだろうと思われるし、世話するものがお前もよく知っているあの鳶頭かしらだからの、周旋口なこうどぐちをきいてお弁茶羅べんちゃらごまかす男でもないよ
善「世話をする人があれば貰うがいゝよ、媒介口なこうどぐちと云うものはうまい事を云うものだから、先方さき問糺きゝたゞして貰うが宜しい、再縁でもする女か」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
道学者の坂田(アバ大人)さんが、兄さんの媒口なこうどぐちを利くのがしゃくに障るからって、(攫徒すりの手つだいをして、参謀本部も諭旨免官になりました。 ...
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)