媒人口なこうどぐち)” の例文
私がおすすめ申したいのは、わが主呉侯のお妹君で、媒人口なこうどぐちではありません、必ず徳操才色ふたつながら兼備した佳人とはあのお方と存じます。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おらア飛んだ者を背負い込んじゃったい。全体和泉屋も和泉屋じゃねえか。友達がいに、少しは何とか目口の明いた女房を世話しるがいいや。媒人口なこうどぐちばかり利きあがって……これじゃ人の足元を
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と言って媒人口なこうどぐちらしい口を利きました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そうかい。ぱり媒人口なこうどぐちだなあ」
(新字新仮名) / 森鴎外(著)