“なきねい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泣寐入33.3%
泣寝入33.3%
泣眠入33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三束みたば五束いつたば附木つけぎを並べたのを前に置いて、手をいて、もつれ髪のうなじ清らかに、襟脚白く、女房がお辞儀をした、仰向けになって、踏反ふんぞって、泣寐入なきねいりに寐入ったらしい嬰児あかんぼが懐に
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「けれど蛾次郎がじろうのやつも、われわれと知るとかえっておじけづいて、独楽こまよりはいのちが大事と、あのまま泣寝入なきねいりに帰ってしまいはいたすまいか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それゆえに、昇のざればみも鋒尖ほこさきが鈍ッて、大抵は、泣眠入なきねいるように、眠入ッてしまう。こうまで昇を冷遇する。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)