“踏反”の読み方と例文
読み方割合
ふんぞ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は右隣にすわっている私の護衛の私立探偵を盗み見た。彼は踏反ふんぞり返って、眼をつぶっている。私はしっかり内ポケットを押えた。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
妹のすん子はその復讐ふくしゅうに姉の腹の上に片足をあげて踏反ふんぞり返っている。双方共寝た時の姿勢より九十度はたしかに廻転している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
医者が三月みつきと宣告したんだから、りきんでも踏反ふんぞり返っても三月経てばゴロゴロッとたん咽喉のどひっからんでのお陀仏様だぶつさま——とこう覚悟して置かにゃ虚偽うそだよ