“とたんぶき”の漢字の書き方と例文
語句割合
亜鉛葺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕等はすすきの穂を出した中を「悠々荘」のうしろへまわって見た。そこにはもう赤錆あかさびのふいた亜鉛葺とたんぶき納屋なや一棟ひとむねあった。
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
初めうちへ上った時には、少し声を高くしなければ話が聞きとれない程の降り方であったが、今では戸口へ吹きつける風の音もかみなりの響も歇んで、亜鉛葺とたんぶきの屋根を撲つ雨の音と
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
中門ちゆうもん突当つきあたつて右に簡略な亜鉛葺とたんぶきの木造の小屋があつて、のぞくと中央に作り掛けた大きなさく像が据ゑられて居る。あとで聞けば倫敦ロンドンから依頼された画家ウイツスラアの記念モニウマンさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)