“とあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唯有57.1%
但有14.3%
只有14.3%
籐編14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青山高樹町のうちをぶらりと出た彼等夫婦は、まだ工事中の玉川電鉄の線路を三軒茶屋まで歩いた。唯有とあ饂飩屋うどんやに腰かけて、昼飯がわりに饂飩を食った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やがて其広き庭より廊下へ進み入り曲り曲りて但有とあ小室しょうしつの前にいずればうちには二三の残りいん卓子てえぶるを囲みて雑話せるを見る、余は小声にて目科を控え「今時分藻西太郎に逢う事が出来ようか」と問う
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
娘はガードを潜って、水道橋を渡って、築地八幡の近くの只有とある横露路を這入はいった。万平も続いて曲り込んだ。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
指輪ゆびわのかゝやくしろ指先ゆびさきを、籐編とあみの火鉢ひばちふちにぞけたる。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)