“てきゝ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手利100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引き拔切合處に太田樣の方には中小姓こしやう徒士かちなどにも手利てきゝの者之あり其上陸尺ろくしやくの七右衞門はちからもありてよくはたらき候然るに嘉川樣の方には中小姓こしやう孕石はらみいし源兵衞安井やすゐ伊兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
十四五人の狼藉者ろうぜきものが出まして、得物/\を持って切り付けましたから、旦那はお手利てきゝでございますからすぐに脇差を抜いて向うと、富五郎も元は武士で剣術も存じておりますから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「殺されましたよ。後ろ袈裟にバツサリ、曲者は餘つ程の手利てきゝでせう」
富「そりゃア見ましたとも、旦那はお手利てきゝでげすからちょん/\/\/\切合いました」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
はたらき候が向うに手利てきゝ侍士さぶらひあり疵をうけ夫より働き不自由に相成候とて海賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せぬ者なかりしかば如何にも殘念なり此意趣晴を仕度したけれ共彼奴は勿々なか/\一通りの奴にあらず怖しい手利てきゝゆゑ五人や十人ではとてかなひ難し仲間の者を大勢談合かたらひ早々追駈三里の松原にて待伏まちぶせなし彼奴を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)