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つけおき
着せ
替へ其上傳吉が庭の
飛石に血の
跡を
附置しに我が手に
掛しは
現在娘千代にてありしか彼が事は
行衞知れず
然るに彼は親を
慕ひ夫へ願ひ
態々尋ね來りしを不便の事をしてけりと
強情我慢を
探置同月廿七日又候似役人と相成名主方へ罷越案内致され
彼大盡夫婦を召捕家内は申すに及ばず土藏へ
封印を
附置有金千百八十兩
盜取申候此時盜取し金を
資本に致し
銘々家業に有付以後は
盜賊を
高手小手に
縛りあげ傍らなる
柱へ
縛り
着置ヤレ/\大騷ぎをしたりと云ながら其身は
臥寢に
入たりけり