“ちょうめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
澄明77.8%
寵命5.6%
長命5.6%
長明5.6%
長鳴5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
診察着のポケットに両手を突込んだまま、依然として基督キリストじみた憂鬱な眼付で見下しつつ、静かな、澄明ちょうめいな声で答えた。
怪夢 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
寵命ちょうめいかたじけのうしたからには、どうして辞退いたしましょう。ただ私には七十になる老母があって、他に養う人がありません。どうか老母が天年を終るまで、お許しを願います。」
考城隍 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
彼がたとえ若死わかじにをすればとてこの遠大なる理想を有するにおいては、これをもってただちに長命ちょうめいと呼ぶ、なんの不可ふかれあらんやである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
平安朝の末でありますが、長明ちょうめいの『無名抄むみょうしょう』に、こういう書きにくい音は省いて書くとありますが、この場合も多分そうであろうと思います。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
長鳴ちょうめいするがごとき上野の汽車の汽笛は鳴り始めた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)