“ちくま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千曲57.1%
筑摩28.6%
千隈9.5%
千久馬4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久しぶりの千曲ちくま川はその林のはづれの崖の眞下に相も變らず青く湛へて流れてゐた。川上にも川下にも眞白な瀬を立てながら。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
佐渡ではまたトットバナ、信州でも伊那では鴨跖草がトテッコ花であり、またオンドリ花ともいうが、筑摩ちくま郡へ行くと萱草わすれぐさがトテッコウまたはトテコッコである。
さて眺望みわたせば越後はさら也、浅間あさまけふりをはじめ、信濃の連山みな眼下がんか波濤はたうす。千隈ちくま川は白き糸をひき、佐渡は青き盆石ぼんせきをおく。能登の洲崎すさき蛾眉がびをなし、越前の遠山は青黛せいたいをのこせり。
ええ、三男千久馬ちくま君は、今日は風邪気味で出て来られませんでしたが、東洋殖民大学本科在学中、次女千種さんは……
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)