“だいごみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
醍醐味100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒さもまさり来るに急ぎ家に帰ればくずれかかりたる火桶もなつかしく、風呂吹ふろふき納豆汁なっとうじる御馳走ごちそうは時に取りての醍醐味だいごみ、風流はいづくにもあるべし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
道命は無戒の比丘びくじゃが、既に三観三諦即一心さんかんさんたいそくいつしん醍醐味だいごみ味得みとくした。よって、和泉式部いずみしきぶも、道命がまなこには麻耶夫人まやふじんじゃ。男女なんにょの交会も万善ばんぜん功徳くどくじゃ。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私はその境界きょうがいがいかに尊く難有ありがたきものであるかをかすかながらもうかがうことが出来た。そしてその醍醐味だいごみの前後にはその境に到り得ない生活の連続がある。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)