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たんぺん
(二十三年四月)
廿二年の十二月でした、
篁村翁が
読売新聞社を
退いたに
就いて、
私に入社せぬかと
云ふ
高田氏からの
交渉でしたから、
直に
応じて、
年内に
短篇を書きました
その内フト啓吉は、今日見た場面を
基礎として、
短篇の小説を書こうかと思い付いた。
篁村翁が
読売新聞で
軽妙な
短編を
盛に書いて
居ました、
其等を見て
山田は
能く話をした事ですが、
此分なら一二
年内には
此方も打つて出て
一合戦して見やう