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たれひと
ふりがな文庫
“たれひと”の漢字の書き方と例文
語句
割合
誰人
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰人
(逆引き)
善き姥は遠く汲んでその労を報いられたという口碑などと同じ系統の古い形であることは、
誰人
(
たれひと
)
もこれを認め得る。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
容貌
(
ようぼう
)
甚だ
憔悴
(
しょうすい
)
し、全身黒み
痩
(
や
)
せて、
爪
(
つめ
)
長く
髯
(
ひげ
)
短し、ただこれのみならむには、一般
乞食
(
こつじき
)
と変わらざれども、一度その鼻を見る時は、
誰人
(
たれひと
)
といえども、造化の奇を
弄
(
ろう
)
するも、また甚だしきに
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これらの
言
(
こと
)
を聞いた
後
(
のち
)
に、抽斎の生涯を回顧すれば、
誰人
(
たれひと
)
もその言行一致を認めずにはいられまい。抽斎は
内
(
うち
)
徳義を蓄え、
外
(
ほか
)
誘惑を
却
(
しりぞ
)
け、
恒
(
つね
)
に
己
(
おのれ
)
の地位に安んじて、時の到るを待っていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
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