“たいくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
退屈84.4%
怠屈11.1%
退窟2.2%
徒爾1.1%
躰屈1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戎橋えびすばしの「おぐらや」で売っている山椒昆布と同じ位のうまさになると柳吉は言い、退屈たいくつしのぎに昨日きのうからそれに掛り出していたのだ。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「だが、怠屈たいくつで金があるからあんな事を思ひ立つことだらうが、生きとむらひなどは増長の沙汰だよ。藤屋も惡いには違ひない」
わたしはどんなに愛していた女とでも一時間以上話しているのは退窟たいくつだった。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
丁度徒爾たいくつで困つてゐる三人連れの中年の御婦人があつたので、その三人の女の方を誘つて、岡田村まで大きな箱自動車で出掛けました。
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
『胃の悪いのは喰過ぎだ。あさツから煙草許りんでゐて、躰屈たいくつまぎれに種々いろんな物を間食するから悪いんだよ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)