“そんりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
存立60.0%
村立40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は必しも金ををしむといふのではないが、自分の腕にツて自己の存立そんりつを保證されるまで、其金に依ツて自己をささへて行かなければならぬかと思むと、勢きりつめ主義にもなるのであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
俺が死んだらうする? 其のくせお前は、俺の體が虚弱きよじやくだとか、俺の性質が陰氣いんきだとかツて、絶えず俺のことを罵倒ばたうしてゐる、罵倒しながら、おれに依ツて自己じこ存立そんりつを安全にしてゐるのだから
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
時田ときだ先生、名は立派なれど村立そんりつ小学校の教員である、それも四角な顔の、太いまゆの、大きい口の、骨格のたくましい、せいの低い、言うまでもなく若い女などにはあまり好かれない方の男。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
学校は村立そんりつで、児童の数は全部でやっと三十人足らずであった。先生というのは六十をすぎた実直な老人で、何でも村医者の親戚とかに当るおかげで教えているのだということであった。