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そこかしこ
ふりがな文庫
“そこかしこ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
其処彼処
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処彼処
(逆引き)
峰の背を、実平と共に、逃げのびてゆく頼朝の眼には、遠く、
其処彼処
(
そこかしこ
)
で、こうした末路を告げてゆく味方の分散が見えたであろう。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
次の幕はヹルサイユの宮廷の
大節会
(
だいぜちゑ
)
で仮装した幾多の諸侯と貴婦人が華麗な園内の
其処彼処
(
そこかしこ
)
に舞踏の団を作つて遊び狂つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
が、地方としては、
此
(
これ
)
まで
経歴
(
へめぐ
)
つた
其処彼処
(
そこかしこ
)
より、観光に
価値
(
あたい
)
する名所が
夥
(
おびただし
)
い、と聞いて、
中二日
(
なかふつか
)
ばかりの
休暇
(
やすみ
)
を、紫玉は此の土地に
居残
(
いのこ
)
つた。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが又セエヌ河へ出て見ると、一週間
前
(
まへ
)
から
洪水
(
おほみづ
)
で
通船
(
つうせん
)
が
止
(
とま
)
つた騒ぎであるに
関
(
かゝは
)
らず、水に
浸
(
ひた
)
つた繋船
場
(
ば
)
の
河岸
(
かし
)
の
其処彼処
(
そこかしこ
)
で黒い山高帽の
群
(
むれ
)
が朝早くから長い竿を取つて釣をして居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
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