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そうろうや
拝啓、今年はだいぶ
鱸の魚鱗多く
窺われ、ほかの魚族も、よき
潮模様と相見え候ところ、近来さっぱり
御途絶、いかがなされ
候哉、
秋日を
卜し、御一
釣おすすめ申上候
拝啓仕候。
陳ば過日
瘠我慢之説と題したる
草稿一冊を
呈し候。
或は御一読も
被成下候哉。
恭しく持佛堂に
請じ入れて、深夜の御光臨は何御用にて
候哉と問うと、丞相の霊が答えて、自分は口惜しくも
濁世に生れ合わせて無実の讒奏を
蒙り、
左遷流罪の身となったについては