“そうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
騒乱50.0%
総攬25.0%
双欄6.3%
層巒6.3%
綜攬6.3%
綜覧6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宋公には自分で書いた小伝があったが、惜しいことには騒乱そうらんのためになくなった。この話はその大すじである。
考城隍 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そのため、博多には、一色ノ禅門範氏のりうじをおいて、それらの運びを総攬そうらんさせ、また託磨之親たくまゆきちかを、わき役として、師直から出す執事令しつじれいをぬかりなく進めることにつとめさせた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
双欄そうらんを通して、欄のたもとには、大きな擬宝珠ぎぼしの太柱を建てた唐橋式の偉観いかんをもって、新しき天下の大道——また文化の動脈となっていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この家近き頃までは、全村の旧家として勢威赫々かく/\として犯すべからざるものありて存せり。然れども是れ山間の一小村にして、四囲層巒そうらんを以てめぐらし、自然に他村と相隔絶したるの致せしのみ。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ただし右の「職員令」の個条は、本来は神祇官の職分を列挙せられたもので、神祇官はもとより皇祖以来の神祇行政、すなわち国内信仰の綜攬そうらん統合だけに参劃さんかくすべきものであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
丁度脇本楽之軒わきもとらくしけん氏から『新撰名品綜覧そうらん』の第一しゅうが届けられたが、そのうちの崋山かざん先生の異魚図いぎょずなども、一目見てすぐつばめうおと分って、独りで得意になった。
南画を描く話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)