総攬そうらん)” の例文
天照大神あまてらすおおみかみがそうである。崇神すじん天皇がそうである。邪馬台やまたい卑弥呼ひみこもそうである。かくて国家の統一は「祭事の総攬そうらん」において遂げられた。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
そのため、博多には、一色ノ禅門範氏のりうじをおいて、それらの運びを総攬そうらんさせ、また託磨之親たくまゆきちかを、わき役として、師直から出す執事令しつじれいをぬかりなく進めることにつとめさせた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が国に於ては、天皇が統治権を総攬そうらんせらるることに対し異存ある者は一人もないのである。皇室を尊ぶこと神の如き我が国に於て、何を苦しんで帝政党を組織するの必要あらんや。
選挙人に与う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
第四条 天皇ハ国ノ元首げんしゅニシテ統治権とうちけん総攬そうらんノ憲法ノ条規じょうきこれヲ行フ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)