“ぜんめつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
全滅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、それからだんだん国元の様子が父に不利になって来て、近頃ちかごろではまるっきり音沙汰おとさたもありません。うわさには一族郎党ろうとう、ほとんど全滅ぜんめつだとの事です。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それはめったにないくらいおおきな時化しけで、一三浦みうら三崎みさきたい人家じんか全滅ぜんめつしそうにおもわれたそうでございます。
上官。私は決心いたしました。この饑餓陣営の中にきましては最早もはや私共の運命はさだまってあります。戦争のためにでなく飢餓の為に全滅ぜんめつするばかりであります。
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)