“ぜんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全盛60.0%
前生20.0%
前世10.0%
喘聲10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小栗上野介おぐりこうずけのすけ全盛ぜんせいの当時、常に政府にちかづきたるは仏国公使レオン・ロセツにして、小栗及び栗本鋤雲くりもとじょうん等ともしたしく交際こうさいし政府のために種々のさくを建てたる中にも
しかし、次第に私は笑へなくなつた。私はそこに人生を感じた。恋を感じた。Sさんのさびしさを感じた。その前生ぜんせいを白粉と丸髷で塗りかくして、さうして温泉に出懸けて行く女のさびしさを感じた。
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
つねに聞く 前世ぜんせいの事
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
熱海へ來て一時よくなつたが、湯に入り過ぎて、こんどは、「氣、逆上シ、胸フサガリ、痰喘たんぜん、臥スモ能ハズ」といふ苦しみ方であり「喘聲ぜんせい、四隣ニ聞ユ」とも誌してある。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)