“せんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船尾57.1%
繊美14.3%
閃尾14.3%
鮮美14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時は、運転士と水夫長が、船首で錨をあつかい、船長の私は、船尾せんび甲板で、指揮をしていた。帆船には、船橋はない。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
最初は左右へ伸べ開いた両腕の繊美せんびなうねりと頸のかすかな傾け方とで曲線を描いている。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
長い手が一振するが早いか燐光ふたたび流星のごとく閃尾せんびを引いて、またしても飛剣、真ッ先に立った夏目久馬の脇腹をえぐって地にのけぞらした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
カキツバタは水辺、ならびに湿地しっち宿根草しゅっこんそうで、この属中一番鮮美せんびな紫花を開くものである。葉は叢生そうせいし、鮮緑色せんりょくしょくはば広く、扇形せんけい排列はいれつしている。初夏しょかこう葉中ようちゅうからくきいて茎梢けいしょうに花をける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)