“せきや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
関屋62.5%
関谷37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これやこの、知るも知らぬも逢坂の、行きかう人は近江路おうみじや、夜をうねの野に啼くたずも、子を思うかと哀なり。番場、醒が井、柏原、不破ふわ関屋せきやは荒れはてて、ただ漏るものは秋の月。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひとたびこのところ決潰けつかいせむか、じようはなの町は水底みなそこの都となるべしと、人々の恐れまどひて、おこたらず土をり石をせて堅き堤防を築きしが、あたかも今の関屋せきや少将の夫人姉上十七の時なれば
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はるかに馬車の影が見えてテートーと喇叭らっぱを吹けば、これ我等がためにマーチを吹くなりと称して痛快にけ出し、たちまちにして追い越してしまう。大那須野平野を行くこと五里にして関谷せきやへ着く。