関谷せきや)” の例文
関谷せきやの武藤氏の家には近いころまで、この樺皮のまだ何にも使用せぬものが何枚かあった。それはそれは精巧なものであったそうである。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「そんな筈はない。親許の関谷せきやさんや、媒酌ばいしゃくの方もこの駅に見えた位だから」
身代りの花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
はるかに馬車の影が見えてテートーと喇叭らっぱを吹けば、これ我等がためにマーチを吹くなりと称して痛快にけ出し、たちまちにして追い越してしまう。大那須野平野を行くこと五里にして関谷せきやへ着く。