“じんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人中35.7%
陣中35.7%
塵中14.3%
仁中7.1%
尽忠7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柄頭で敵の鼻梁はなばしらを突き、空いている方の左手で、敵の人中じんちゅうこぶし当て身! ただしこの術には制限があって、誰にも出来るというものではなかった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いつか伊那丸いなまるが京都から東へ帰るとき、秀吉ひでよし桑名くわな陣中じんちゅうにしたしくむかえて、道中どうちゅう保護ほごをしてくれたのみか、御旗みはた楯無たてなし家宝かほうまで伊那丸の手へかえしてくれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
額広く眉太く、眼は鳳眼ほうがんといって気高く鋭く、それでいて愛嬌があり、鼻はあくまで高かったが、鼻梁が太いので険しくなく、仁中じんちゅうの深いのは徳のある証拠、唇は薄くなく厚くない。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その点、鹿之介の尽忠じんちゅう一念と、その武勇は、強国毛利でさえも、鬼神のように、多年、そのわざわい畏怖いふしていたから、上月城に、幸盛を向けたことは、秀吉として、頗る効果的だった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)