“じきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自矜50.0%
字鏡25.0%
自供12.5%
事況12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自矜じきょうの怪物、骨のずいからの虚栄の子、女のひとの久遠の宝石、真珠の塔、二つなく尊い贈りものを、ろくろく見もせず、ぽんと路のかたわらのどぶに投げ捨て、いまの私のかたちは
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
此木花は梨のごとくて秋咲りとぞ豊後の人の言へる是なり、又和名抄本草云、売子木(賀波知佐乃木)字鏡じきょう売子木(河知左)と有りこれも相似たるものなるべし
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
が、家宅捜索かたくそうさくをすると、時価じか概算がいさん億円おくえん相当そうとうする金塊きんかい白金はくきん、その地金ぢがね居室きょしつ床下ゆかしたから発見はっけんされたため、ついにつつみきれずして、刈谷音吉かりやおときち毒殺どくさつのてんまつを自供じきょうするにいたつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
自供じきょう内容ないようは、ほとんどあらかじめ当局側とうきょくがわ想像そうぞうしていたのとおなじである。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
問い返された時分にはこっちの腹も、どうか、こうか、受け答の出来るくらいに眼前の事況じきょう会得えとくするようになった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)