“じきじき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直々94.4%
直接2.8%
直〻1.4%
直直1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪人原口作左衛門を、禁断の鍼で殺したという家人のうったえで、按摩佐の市は、時の南町奉行、遠山左衛門尉とおやまさえもんのじょう直々じきじき取調とりしらべを受けて居ります。
禁断の死針 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
こはそも華族の御身おんみとして、かったいものの屠犬児に、直接じきじき御面会おあいは心得ずと、矢島は思えど、主命なれば、きたれ、とかれさしまねきて、庭口より露地へ廻れば、夫人は縁側にしとねを移して
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ニて、是も長崎へつれだすこのへんのことハとて色々咄合仕候ごくない/\。私しハ妻一人ニのことなり、て留守の時に実ニこまり候から、御かんがへ被成べく候。いやでも乙様お近日私し直〻じきじきに、蒸気船より御とも致し候。
真弓はしばらくぢつとしてゐたが、やがて元気よく立ち上ると、その小さな恰好のいい靴のあとを、波打際の滑らかな砂の鏡にのこして、直直じきじきに波の中にはいつて行つた。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)