“しをん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫苑77.8%
子温11.1%
紫菀11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬芥いぬがらし、「約百ヨブなみだ」、紫苑しをん、どんなに血のれる心よりも、おまへたちのはうがわたしはすきだ。ほろんだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
元泰、名は直為ちよくゐあざな子温しをん東皐とうかうと号した。曾祖父直教が早く寛永貞享間に名を成し、直為に至つて幕府に仕へた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一日働いて疲労くたぶれて居るところだつたから、入つた心地こゝろもちは格別さ。明窓あかりまどの障子を開けて見ると紫菀しをんの花なぞが咲いてるぢやないか。其時僕は左様さう思つたねえ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)