“しろへび”の漢字の書き方と例文
語句割合
白蛇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そんではい、夜さり、夜ばいものが、寝床をのぞくと、いつでもへい、白蛇しろへびなげいのが、嬢様のめぐり廻って、のたくるちッて、現に、はい、目のくり球廻らかいて火を吹いたやつさえあっけえ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まだ幽明ゆうめいさかいにあって、まったく死んでしまったわけではないので、いくぶん、ぬくみがあるが、ささの小枝からはいうつった小さな白蛇しろへびは、かれの体温たいおんへこころよげにそって、腕からのど
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とおい動揺どよみが、失神の耳にも通じたものか、そのとき竹童ちくどうは、ピクリと鳩尾みぞおちをうごかして、すこし顔を横にふった。そのくちびるへ、白蛇しろへびは銀の鎌首かまくびをむけて、緋撫子ひなでしこのようなしたをペロリとく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)