“しりばしょり”の漢字の書き方と例文
語句割合
尻端折100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここもとは茅屋あばらやでも、田舎道ではありませんじゃ。尻端折しりばしょり……飛んでもない。……ああ、あんた、ちょっとつくろっておあげ申せ。」
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半襦絆はんじゅばん馬乗袴うまのりばかま、それに縫紋の夏羽織という姿もあり、すそから綿のはみ出たどてらを尻端折しりばしょりして毛臑けずね丸出しという姿もあり、ひとりとしてまともな服装の者は無かったが
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
と気になるのは、このうちあたりの暮向くらしむきでは、これがつい通りの風俗で、たれあやしみはしないけれども、畳の上を尻端折しりばしょり前垂まえだれで膝を隠したばかりで、湯具ゆのぐをそのままの足を
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)