“しつこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桎梏37.5%
執拗25.0%
漆黒25.0%
漆谷12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縱令たとひ忘られざらんも、その偶〓たま/\存ずるは汝が囹圄れいご桎梏しつこくとして存じ、汝が性命の杯中に落ちたる毒藥として存ずるならんといふ。
丈艸のこの安らかな心もちは、久しく芭蕉の人格的圧力の桎梏しつこくに、空しく屈してゐた彼の自由な精神が、その本来の力を以て、やうやく手足を伸ばさうとする、解放の喜びだつたのである。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なに? すがすがしくも散る? 僕――わしはそう思うがね、花でも何でも日本人はあまり散るのを賞翫しょうがんするが、それも潔白でいいが、過ぎるとよくないね。戦争いくさでも早く討死うちじにする方が負けだよ。も少し剛情にさ、執拗しつこくさ、気ながな方を奨励したいと思うね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
……いえいえかえって悪くなりました。……『出て行け!』などと申しますし『見るもいやだ』などと申しますし『敵同士だ』などと申しますし『渡せ渡せ文書を渡せ!』と、以前まえよりも執拗しつこく申しますし、それにちっとも寄り付きませぬ。家へ帰ってまいりませぬ……お爺様なぜでございましょう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
黙誦もくじゆしつゝありし洋書を握り固めて、突ツ立てるまゝ鋭き眼に見廻はし居たり、漆黒しつこくなる五分刈の頭髪燈火に映じて針かとも見ゆ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
齒ぎれの良い調子、莞爾につこりすると、漆黒しつこくの齒がチラリと覗いて、啖呵たんかのきれさうな唇が、滅法めつぽふ阿娜あだめいて見えます。
寿詞を贈つたものには讚岐の後藤漆谷しつこく美作みまさか茂誥大輔もかうたいほ、徳島の僧玉澗等があつたことが集に見えてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
漆谷しつこくは市河三陽、小野節二家の説を聞くに、後藤氏、名は苟簡こうかん、字は子易しえき、一田夫でんふ、又木斎と号した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)