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桎梏
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しつこく
ふりがな文庫
“
桎梏
(
しつこく
)” の例文
丈艸のこの安らかな心もちは、久しく芭蕉の人格的圧力の
桎梏
(
しつこく
)
に、空しく屈してゐた彼の自由な精神が、その本来の力を以て、
漸
(
やうや
)
く手足を伸ばさうとする、解放の喜びだつたのである。
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鎖国令といふ
桎梏
(
しつこく
)
を受けないで、日本民族の進取の本能に任せて海外発展が続けられてゐたなら、二、三世紀前、すでに南洋一帯は我が版図になつてゐて、今ごろは日本は、東洋の平和
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
縱令
(
たとひ
)
忘られざらんも、その
偶〻
(
たま/\
)
存ずるは汝が
囹圄
(
れいご
)
の
桎梏
(
しつこく
)
として存じ、汝が性命の杯中に落ちたる毒藥として存ずるならんといふ。われはタツソオの上をおもへり。
矜持
(
きようぢ
)
せるレオノオレよ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“桎梏”の意味
《名詞》
桎 梏(しっこく)
手枷と足枷。
自由を強く束縛するもの。
(出典:Wiktionary)
桎
漢検1級
部首:⽊
10画
梏
漢検1級
部首:⽊
11画
“桎”で始まる語句
桎