“ししゅく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
私淑52.4%
止宿33.3%
四宿4.8%
子俶4.8%
尸祝4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが奥羽の方へ行くと何の何某なにがし館と書いてある。武士の住宅を館というのは東北地方の方言で、西国に行けば京都に私淑ししゅくして武家も皆殿と呼んだのである。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
二九番の止宿ししゅく人ではなかったが、やはりハンベリイ街の売春婦で、ひと思いに咽頸いんけい部をき斬ってあった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
白昼、四宿ししゅくの中の往還のことですからたまりません。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
後年に至って、わたくしは大田南畝おおたなんぽがその子俶ししゅくを伴い御薬園の梅花を見て聯句れんくを作った文をよんだ時、小田原城址じょうしの落梅を見たこの日の事を思出して言知れぬ興味を覚えた。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
級尽レバ則チ神祠ニシテ結構すこぶる壮麗ナリ。尸祝ししゅくニ就イテ幣物へいもつヲ進ム。烏帽うぼう祭服ノ者出デヽ粛トシテ壇上ニク。余長跪ちょうき黙祷もくとうシテ曰ク皇上万寿無疆むきょうナレ。今ワガ部内年穀ノ登ルアリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)