“しきし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色紙81.8%
子規子4.5%
式紙4.5%
色帋4.5%
識此4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世にはまた色紙しきし短冊たんざくのたぐいに揮毫きごうを求める好事家があるが、その人たちがことごとく書画を愛するものとは言われない。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
子規の「仰臥漫録ぎょうがまんろく」には免れ難い死に当面したあの子規子しきし此方こなたの世界に対する執着が生々しいリアルな姿で表現されている。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
わが発句の口吟こうぎん、もとより集にあむべき心とてもなかりしかば、書きもとどめず、年とともに大方おおかたは忘れはてしに、おりおり人のとい来りて、わがいなむをも聴かず、短冊色帋しきしなんどわるるものから
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
九年五月孫行矣かうい館の副長となつた。館は柳橋にあつた。古川精一の経営する所の病院で、其長は浅田栗園りつゑんであつた。栗園、初の名は直民、あざな識二しきじ、後に名は惟常、字は識此しきしと改めた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)