“さくか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作家57.1%
蒴果14.3%
塞下14.3%
鑿下14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したしかつたうへに、おぢやうさん……のち香川夫人かがはふじんは、そののつくるうた愛人あいじんであつた。その作家さくかなのである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして花中には雌雄蕊があって、この花こそ花後に小さい蒴果さくかを結び、それが熟すると開裂して細毛を伴った種子が飛散することを私も目撃したことが数度ある。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
秋にその蒴果さくかが二片に開裂するとその内面が赤色で美しく一、二の黒色種子が露われる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
永楽元年には、韃靼だったんの兵、遼東りょうとうを犯し、永平えいへいあだし、二年には韃靼だったん瓦剌わら(Oirats, 西部蒙古)とのあい和せる為に、辺患無しといえども、三年には韃靼の塞下さくかを伺うあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すべからく地下に鑿下さくかして幾多の土層以下に流るゝ大江を徹視せん事を要す、徳川氏の興亡ははなはだしく留意すべきにあらず、然も徳川氏三百年を流るゝ地底の大江我が眼前に横たはる時
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)