そして花中には雌雄蕊があって、この花こそ花後に小さい蒴果を結び、それが熟すると開裂して細毛を伴った種子が飛散することを私も目撃したことが数度ある。
秋にその蒴果が二片に開裂するとその内面が赤色で美しく一、二の黒色種子が露われる。
“蒴果”の解説
(さく果、英: capsule)とは、果実の型の1つであり、複数の心皮(雌しべを構成する葉的要素)からなり、果皮はふつう乾燥しており、裂開して種子を放出する果実のことである(図1)。ドクダミ、ユリ、ラン、アヤメ、ネギ、ツユクサ、イグサ、スミレ、ヤナギ、カタバミ、ナデシコ、ツバキ、ツツジ、アサガオ、キキョウなどさまざまな植物に見られる。蒴果は、裂開様式に応じていくつかのタイプに分けられる。特に横裂して蓋がとれるように開く蒴果は蓋果、側面などに孔が開いて種子がこぼれ出る蒴果は孔開蒴果とよばれる。またアブラナ科に見られる蒴果は、2心皮から構成され間に隔膜があり、特に角果とよばれる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
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