“ごしんぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
御新造	81.8%
御内室	9.1%
御新姐	9.1%

御新造

中でも私の心の上に一番不愉快な影を落したのは、近来はどこかの若い御新造（ごしんぞう）が楢山夫人の腰巾着（こしぎんちゃく）になって、歩いていると云う風評でした。

開化の良人 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

御内室

欺（だま）されたって泣いてるだ、湯場稼ぎの有る事は聞いてるが、貴方（あんた）の供の為（し）た事だから、仮令（たとえ）貴方らは手を下（おろ）して殺さねえでも、大概同類に違（ちげ）えねえ事は分るだ、御領主様と縁繋がりの御内室（ごしんぞう）さまだし

霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

御新姐

よう御参詣じゃ——紅屋の御新姐（ごしんぞう）……今ほどはまた廚裡（くり）へお心づけ過分にござる。ああ、そのお袴の御仁（八郎を云う）、前にある黒い瓶（かめ）じゃがの。

卵塔場の天女 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)