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ごしようび
御稱美ありて早速
御召抱へ成るべくとの由なれば
直樣御對面あらるべし
就ては先生の
御衣服は
餘り
見苦し此段をも申上たれば
小袖一重と
羽織一ツとを
呼出しの上夫々相當の
過料申付らる
斯て天一坊一
件善惡邪正明白に
決斷相濟み
落着となりければ
此段上聽に
達しける將軍家の上意に
若越前無ば彼惡僧に
誑られん者と深く
御稱美有て三州
額田郡西大平に於て一萬石加増仰付られ越前守是迄の
心勞一方ならざりしも
其甲斐ありて
愁眉を