“ごうりゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
劫掠54.5%
拷掠18.2%
強掠9.1%
劫略9.1%
拷椋9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三国三教(ユダヤ教、ジェスイットおよびプロテスタント)、いずれもこの遺骸劫掠ごうりゃく遠征隊中に代表されたれば、真にインタナショナルなる事件というべし」
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
せんずるにはげしい恋のために、——三年の間、に、日に、短銃ピストルを持たせられた、血を絞り、肉を刻み、骨を砂利にするような拷掠ごうりゃくに、よくもこの手が、鉄にも鉛にもなりませんでした。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何んと豪奢ごうしゃな住居ではないかの。不義の快楽の見本とでも云おうか。いずれ強掠ごうりゃくしたものであろう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
娘の行方ゆくえは解らねど、男子は御嶽山に立てこもり、御嶽冠者と名をなのり、附近の豪族を強掠ごうりゃくして、金銀財宝をあつめたり、多くの手下を駆り集め、ときどき木曽へも出没して、館の周囲に立ち廻わり
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ことに法律でさえ保障しているような範囲内にまで、労働者を搾取し劫略ごうりゃくすることは、明らかに人間嗜食ししょくの一形式だ
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
その胆一粟を口にふくめば、拷椋ごうりゃく百数といえどもついに死せず、ただし性大寒にして能く陽道を萎せしめ人をして子なからしむ〉。