強掠ごうりゃく)” の例文
「何んと豪奢ごうしゃな住居ではないかの。不義の快楽の見本とでも云おうか。いずれ強掠ごうりゃくしたものであろう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
娘の行方ゆくえは解らねど、男子は御嶽山に立てこもり、御嶽冠者と名をなのり、附近の豪族を強掠ごうりゃくして、金銀財宝をあつめたり、多くの手下を駆り集め、ときどき木曽へも出没して、館の周囲に立ち廻わり
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)