“こがに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小蟹90.0%
子蟹10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと貞之助は、足許に小蟹こがにが二匹ちょろちょろ歩いているのを見つけたが、大方この蟹どもは今の小川が氾濫したので、線路の上へ逃げて来たのであろう。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
水車のわきの小川には、いつも目高魚めだかや、泥鰌どぢやうや、田螺たにしや、小蟹こがにや、海老えびの子などがゐました。私たちはそれを捕つてバケツに入れ、カーン/\の鳴るまで、のんきにそこで遊ぶのでした。
先生と生徒 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
從順すなほ子蟹こがにはおしへられたやうにこゝろみました。けれどどうしても駄目だめでした。で
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
親蟹おやがにあるきだしました。すると、こんどは子蟹こがにはらをかかえて噴出ふきだしました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
子蟹こがにつてゐるのをみてゐた親蟹おやがににがかほをしてひました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)