“こうひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口碑81.1%
黄匪5.4%
光被5.4%
皇妃5.4%
后妃2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
題材を口碑こうひにかりて作者自ら空想をほしいままにするもので、筆者自身がいわば口碑伝説の創造者ともなり得るところから、時に教訓
『グリム童話集』序 (新字新仮名) / 金田鬼一(著)
半日の合戦に八百八の死骸を積み、張飛のことを、八百八屍将軍と綽名あだなして、黄匪こうひを戦慄させたという勇名のある漢だ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝つ者は青史の天に星と化して、かんばしき天才の輝きが万世に光被こうひする。敗れて地にまみれた者は、尽きざる恨みを残して、長しなえに有情の人を泣かしめる。勝つ者はすくなく、敗るる者は多い。
初めて見たる小樽 (新字新仮名) / 石川啄木(著)
「ですから、よいではございませんか。娘を嫁入らせば、やがて皇妃こうひになれる望みがありましょう」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて、御一代のごうは終った。そしてその土墳どふんは、あとに残った旧臣后妃こうひの涙に濡れた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)