黄匪こうひ)” の例文
「はい、いつもの商用ですが、なにぶん、どこへ行っても近頃は、黄匪こうひの横行で、思うようにあきないもできなかったものですから」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
半日の合戦に八百八の死骸を積み、張飛のことを、八百八屍将軍と綽名あだなして、黄匪こうひを戦慄させたという勇名のある漢だ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にく黄匪こうひめを討つんだ、槍の持ち方が分らないうちは、馬の飼糧かいばを刈ってもいくさの手伝いになる。おれは行く」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ぜひ有力な援軍を下し給わぬと、汝南地方は黄匪こうひ猖獗しょうけつにまかせ、後々大事にいたるかも知れません」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)