“くびね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頸根62.5%
首根37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半ば斬放された頸根くびねからほとばしり出る鮮血が、みしだかれた掛軸の白を鮮かな紅に染めていった。
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と陸奥守は異様な声で叫び、自分の頸根くびねッ子をてのひらで抑えた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
周三は、畫室を出ると、また父に取捕まつて、首根くびねつこを押へ付けて置いてめ付けられるのがこはいのだ。で、しん氣臭いのをおつこちへて、穴籠と定めて了ふ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
鎧通よろいどおしをひきぬき、逆手さかてにもって、グイと民部の首根くびねにせまった。民部は、そうはさせまいと、下から短剣たんけんをぬき、足をもがき、ここ一ぱつのあらそいとなって、たがいに必死。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)