“きんぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キンプ
語句割合
金峰71.4%
金阜4.8%
欣舞4.8%
菌譜4.8%
金峯4.8%
金布4.8%
金斧4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高き金峰きんぷ山は定かならねど、かやが岳、きんが岳一帯の近山は、釜無かまなし川の低地をまえに、仙女いますらん島にも似たる姿、薄紫の色、わが夢の色。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
金阜きんぷ先生さま
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
金阜きんぷ先生
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先刻京弥から見舞われた太股の疵の痛みを物ともしないで、欣舞きんぷしながら非人姿の杉浦権之兵衛が立去りましたので、主水之介もまた直ちに駕籠を屋敷へ引き返させました。
ところが天保六年(1835)に出版になった紀州の坂本浩雪さかもとこうせつ浩然こうねん)の『菌譜きんぷ』には
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
男山、金峯きんぷ山、女山、甲武信岳こぶしがたけ、などの山々も残りなく顕れました。遠くその間を流れるのが千曲川の源。かすかに見えるのが川上の村落です。千曲川は朝日をうけて白く光りました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「えっ、御承諾ごしょうだく下さいまするか……」畳を下がって礼をのべた。あたかも主君へ対する作法である。その上、おびただしい金布きんぷ贈物おくりものを残して、刈屋頼母かりやたのも大川内おおかわちたにあいからかごを戻して行った。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、破格にもまた前例なき特権をあたえ、かつ、金斧きんぷ金鉞きんえつついを賜わった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)