“きんびょうぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
金屏風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床の間の掛軸が、バラ/\と吹きまくられて、ね落ちると、ガタ/\とはげしい音がして、鴨居かもいの額が落ちる、六曲の金屏風きんびょうぶが吹き倒される。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それが風にらぐと、反射でなめらかながけの赤土の表面が金屏風きんびょうぶのようにひらめく。五六じょうも高い崖の傾斜けいしゃのところどころに霧島きりしまつつじがいている。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
……替りには、刻限までだと、何時なんどきに口を掛けても、本人が気にさえ向けば、待つ間が花と云う内に、催促に及ばずして、金屏風きんびょうぶの前に衣紋をあらわす。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)