“きうはい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朽敗66.7%
九拝33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてそれが朽敗きうはいまたは燒失せうしつすれば、またたゞちにこれを再造さいざうした。が、れどもきぬ自然しぜんとみは、つひ國民こくみんをし、木材以外もくざいいぐわい材料ざいれうもちふるの機會きくわいざらしめた。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
いはん金薄きんぱく半ば剥げたる大窓のけづらざる板もて圍まれたるありて、大廈の一部まことに朽敗きうはいになん/\としたるをや。既にして梵鐘ぼんしようは聲ををさめて、かぢの水を撃つ音より外、何の響をも聞かずなりぬ。
この間、臆病すぎると言つて笑はれたが、臆病は文明人のみの持つてゐる美徳である。臆病でない人間が偉ければ、ホツテントツトの王様に三拝さんぱい九拝きうはいするがいい。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)